Works 施工事例
昭和30年代後半から出始め、40年代頃まで多く使われた和瓦の葺き替えです。
阪神大震災以降、瓦の施工は土を載せて葺く葺き方から『桟掛け工法』と言う葺き方が標準となりました。弊社では、阪神大震災以前より桟掛け工法を標準としておりましたが、震災により瓦がズレ落ちるなどの被害報告は一軒もなく、改めてこの桟掛け工法の必要性を感じております。→補足情報はコチラ
ビフォアー
瓦捲り中
瓦捲り後、防水シート施工中→施工後
桟掛け工法用桟施工中
【補足1:桟掛け工法について】
桟掛け工法は、瓦の裏側にある爪の部分を写真のように均等に止められた桟に引っ掛けて固定するのですが、台風などの突風で瓦が飛んで行かないようにする為に、更に釘でも一枚一枚固定していきます。手間はかかりますが、土を載せて葺く工法よりも遥かに手間は少なくて済みますので、工期短縮=施工費もお安くすることが出来ます。
桟掛け工法に合わせて開発されたのが【強力棟】と言った工法です。瓦屋根の頂上の丸い瓦を、以前までは土を載せて最後に葺かれていましたが、今はステンレスのシッカリした脚の付いたステーで固定するため、土は一切使用しなくて済む様になりました。
【補足2:南蛮漆喰について】
葺き替えの際には【南蛮漆喰】と言う商品を使用しております。
以前は土を載せ、瓦を葺き、土が露出した所に漆喰を塗り付けておりました。しかし漆喰は経年劣化で割れや剥がれが生じ、10年以内には絶対に塗り替えをしないと土が流されて雨に詰まったり、瓦が傾いたり、雨漏れするなどの問題が起こってしまいます。
【南蛮漆喰】は、それ自身が土と漆喰双方の役割を果たし一塊の状態になりますので、捲れる事が有りません。そのため、瓦の漆喰塗り替えのメンテナンスから開放されます。
ただし南蛮漆喰は、漆喰補修には絶対に使用出来ません。漆喰補修には本物の漆喰を使用して下さい。もちろん弊社はそれを忠実に守っております。